違法飼養を助長するTV番組について  

スズメをはじめ、野鳥は勝手に捕獲・飼育できません。

日テレ「月曜から夜ふかし」8月29日放送分において、
「香川県のタクシー会社で保護したスズメがなついている」ことを取り上げた放送がありました。
いつも車庫内に営巣する、放し飼いでもすぐ近くにいる等、美談として扱われていましたが、後ろに鳥籠が映っていましたので、通常は籠に入れて飼育していると思われます。

こうした状態では飛翔力が付きません。
また、不必要に人慣れしてしまうと、放鳥に支障が生じかねず、また、この番組を見た人が「うちのスズメでも試してみたい」と思う可能性もあります。
明らかに違法飼養を助長するため、日テレには抗議のメールを入れ、また全国野鳥密猟対策連絡会にも情報提供しました。

本件は、「拾ったスズメが懐いている」ことを美談と思い、テレビに投稿した方が香川県にいるということです
皆さんも誰かから「スズメが飼いたい」等の相談を受けた場合、はっきり「それは密猟になる」とお知らせいただくようお願いいたします。

※通常、野外で出会うヒナは「巣立ちビナ」と言って、親が給餌しています。
 「ヒナは拾わない」が原則ですので、ご理解ください。

日本野鳥の会
野鳥の子そだて応援(ヒナを拾わないで)キャンペーン

日本鳥類保護連盟
『ヒナを拾わないで!!』キャンペーン


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category: 密猟対策

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NHK 「さわやか自然百景 備讃瀬戸」が放送されました。  

NHKの「さわやか自然百景 備讃瀬戸」が放送されました。

実は昨年当初から、NHK松山放送局の方から、備讃瀬戸で冬に見られる野鳥や撮影に適した場所など、事務局にお問い合わせがあったものです。
ご希望は冬に水鳥が多い海辺ということでしたが、なかなか香川県でそのような場所はあまり有りません。そこで、ぎりぎり河口で、カモ類・カワウ・サギ、ミサゴがほぼ確実に見られるということで、本会観察会でもお馴染み高松市新川河口をご紹介しました。

同地での撮影は昨年12月中旬に行われましたが、日程が合わずNHKの方とはお会いできないまま終わりましたが、
しかし放送では、新川のカワウ、でっかい魚を咥えて飲み込めずに諦めたアオサギ、ミサゴのダイビング等、野鳥好きとしても楽しめるだけでなく、海中のアマモ場の様子など、短い時間ながら、非常に良い番組でした。
(あのマヌケなアオサギには、助演男(女)優賞を贈りたい。)

詳細は、NHKの「さわやか自然百景」-「過去の放送・放送日別」-「2015年度 1月」-「瀬戸内海 備讃瀬戸」でご覧になれます。

また、1月末まではNHKオンデマンドの「見逃し番組」で(有料ですが)見られるようです。
それ以降は、再放送を待ちましょう。

category: 地域保全

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香川から野鳥の密猟を根絶しましょう  

全ての野鳥は、勝手に捕獲できません!!
香川でも続く野鳥の密猟。密猟を見たらすぐ110番!


 香川で巣立った1羽のメジロ。とても身近な野鳥ですが、全てが香川で生まれ、一生を終えるとは限りません。
 他県から渡来するものもいれば、より南へ移動するものもあると考えられます。
 キビタキやオオルリなどの夏鳥になると、毎年国外まで渡ります。
 翼を持ち、移動能力に優れた野鳥を保護するためには、全国的な視野に立った保護が必要です。
 そこで日本では、原則として全ての野鳥の捕獲・殺傷が禁じられています。

鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律

(鳥獣の捕獲等及び鳥類の卵の採取等の禁止)
第八条 鳥獣及び鳥類の卵は、捕獲等又は採取等(採取又は損傷をいう。以下同じ。)をしてはならない。


 かつて、メジロは唯一「愛玩飼養」のために1世帯1羽のみの捕獲・飼養が認められていましたが、平成24年度から、香川県では新規の愛玩飼養は廃止されました。
 よって現在、香川県では狩猟免許を持つ狩猟者による狩猟(期間は11月15日~2月15日)、有害鳥獣駆除の許可に基づく捕獲、鳥類標識調査員(県内では2名のみ)による調査や傷病鳥獣の一時的な保護を除き、原則として全ての野鳥は捕獲・飼養できません。
 多くの方に誤解されているのが、「スズメやカラスくらいは良いのだろう」と勝手に解釈しているもの。これらも全て、勝手に捕獲すると違法となりますので、ご注意ください。

今も続くメジロの密猟

保護されたメジロ
▲密猟事件で保護されたメジロ   

 そして現在も、私利私欲(食用やペット、剥製など)のための密猟が、全国で続いています。
 香川県を含む西日本では、鳴き声を楽しむための密猟が多く、最も多いのがメジロの密猟です。他にホオジロ、キビタキ、オオルリなど鳴き声の良い種が密猟されます。なかなか報道されることはありませんが、香川県でも毎年2~3件、野鳥の密猟や違法飼養が摘発されています。野鳥の密猟は、実はとても身近に発生しているのです。
 特にメジロは、その鳴き声を競わせる「鳴き合わせ会」が開催されるなど、根強い愛好者がいます。「伝統文化」と言いますが、その実態はデジタル式のカウンターで競うもの。伝統を守るのではなく、競い合いのために近代化されています。さらに入賞した個体や、「鳴き声が良い」とされる産地の個体が高値で取引されるなど、多額のお金が動くものとなっており、一攫千金を目当てとした人間の参加も少なくありません。

なぜ野鳥の密猟が続くのか

 ブンチョウやセキセイインコは、長い歴史の中で飼育に適した種として定着しています。しかし、メジロやオオルリなどは、一般的なペットにはなりませんでした。
 その違いは、「メジロなど日本の野鳥は、籠の中で繁殖できない」という点にあります。
 ブンチョウなどは籠の中で繁殖するため、個体数を増やしたり、優れた特徴を持つよう品種改良することが可能です。
 しかしメジロなどは籠の中で繁殖しないため、どんなに優れた個体がいても、その子孫を得ることはできません。
 そのため、鳴き合わせ会で入賞したメジロを持っていても、続けて入賞するためには、別の優秀な個体を手に入れる必要が生じます。これが、密猟が続く理由なのです。
 多くの密猟者は、巣立った幼鳥を大量に捕獲し、見込みのある個体を選別します。不要な個体は仲間に売り渡したり、小鳥店に横流ししたりします。そのため、密猟者1人が年に何十羽も捕獲することも珍しくはありません。
 また、密猟方法は、巣立った幼鳥を網やトリモチで捕まえたり、巣ごとヒナや卵を奪うなど、非常に悪質・残酷なものです。

密猟を見たら、すぐ110番!

密猟現場
▲密猟現場 

 密猟は、誰でも出会う可能性があります。
 山野から離れた住宅地であっても、密猟されたメジロを飼っている家が近所にあるかもしれません。しかし密猟に対する知識がなければ、それを「密猟だ」と感じることができません。
 ぜひ「全ての野鳥は捕獲してはいけない」という原則を覚え、密猟に出会ったときは「密猟は犯罪だから110番通報!」と、毅然とした対応をお願いします。


○次のような状況は、密猟の可能性があります。
 ・野鳥を捕まえている。
 ・山中に網をはっている。
 ・トリモチ(棒にモチ状のものをつけている)がある。
 ・メジロやオオルリを籠に入れて、道端に掲げている。
 ・メジロなど、野鳥の声を野外で流している。

○密猟を発見したら…
 
 ①安全第一。話しかけず、状況を記録しましょう。
  ・日時     ・場所        ・密猟の状況(現場の状況や捕獲している野鳥など)
  ・人数や特徴  ・車のナンバーや車種
 ②離れた場所から、110番。
   山中では、電柱に白いプレートで付けられた「電柱番号」も目印になります。
 ③警察への通報の有無に関わらず、「香川の野鳥を守る会」へご連絡ください。

 ・本会でも、全国野鳥密猟対策連絡会や県みどり保全課、所轄警察署等と連絡をとりながら、パトロールなど対策を検討します。
 ・記録を残しておけば、逮捕された時に「昨年もやっていたのでは」など余罪を追及できる場合があります。ぜひご連絡ください。

category: 密猟対策

thread: 散策・自然観察 - janre: 趣味・実用

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スズガモ・クロガモを狩猟鳥獣から除外させよう  

香川県では数が少ないクロガモとスズガモが、なぜ狩猟対象?


●渡来数は極めて少ない
 香川県では、毎年「ガンカモ類越冬状況調査(全国一斉調査)」を実施しています。
 その結果を見ると、スズガモは時折数十羽の群れが渡来しますが、普通は数羽。
 クロガモに至っては、過去15年程度で1回しか記録されていません。
クロガモ・スズガモ問題

 つまり本調査を基礎とすれば、これらの種は香川県では明らかに「絶滅危惧種」です。
 ところが、両種は「香川県レッドデータブック 香川県の希少野生生物」(香川県,2004)に記載されておらず、保護の対象にはなっていません。それどころか全国基準そのままに、香川県では狩猟鳥獣に指定されています。
 これは、明らかにおかしいのではないでしょうか?
 なんのための調査? なんのためのレッドデータブック?

●狩猟されるクロガモ・スズカモ
 県に確認したところ、実際に平成15年度にはスズガモ6羽、クロガモ1羽が狩猟されているとのことです。これでは保護どころではありません。
 香川の野鳥を守る会は、平成13年にスズガモ・クロガモは狩猟鳥獣から外すべきだと要望しましたが、改善されていません。ガンカモ調査は昭和47年から、県事業としてほぼ同じ時期に全県一斉で調査しており、非常に価値の高いデータが収集されています。香川県のガンカモ科鳥類の保護・狩猟は、このデータが前提となるべきです。

 実際には、ガンカモ調査で全ての個体数が把握できるものではないため、両種とも、おそらく少数は渡来しているとは思います。 それにしても狩猟鳥獣にしてよい個体数ではないことは明白です。

 香川県の野鳥を守る会では、この事実から、クロガモとスズガモを香川県における狩猟鳥獣から除外するよう、今後も求めていきます。


category: 狩猟・有害駆除の適正化

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安易な有害駆除は許されません。  

獲りっぱなしのカラス駆除

〔概要・問題点〕
 本会スタッフが、坂出市でカラスの捕獲装置を発見。本会は不適切な有害鳥獣駆除の可能性があると判断し、事実確認のため県に連絡、改善を求めました。その結果、今回の件については改善したとのご連絡をいただきましたが、今後も同様な事例が県内外でないとも限りません。もし皆さんの周囲でおかしな駆除があれば、ご連絡ください。

〔香川の野鳥を守る会の方針〕
 有害鳥獣駆除は法的に認められていますし、農林業の方のご苦労もおありと思います。ですから何が何でも野鳥の捕獲はダメと言うつもりは全くありません。ただやはり駆除以外の防除策もできるかぎりしていただきたいし、駆除するのであれば、必要最小限で、確実に効果をあげていただきたいと考えます。惰性で駆除し続けては、野鳥も農林業の方も、誰もメリットはありません。
 本会では、正しくて効果のある鳥害防除を普及することに、努めていきたいと考えています。

坂出の駆除
▲発見した当時の捕獲装置(2005.3.10)。許可期間外にも関わらず入り口をあけているため、多数のカラスが入っている。

●坂出環境センターでのカラス捕獲
本会スタッフから、「坂出市府中町の坂出環境センター(ゴミの最終処分場)にカラスの罠がある」との連絡がありました(写真)。おそらくカラス類の有害鳥獣駆除と思われましたが、万が一無許可だと問題ですし、○許可を受けていない種類(ドバト等)を間違って捕獲すること(錯誤捕獲)はないか、○捕獲種・数はどのようにして第三者(県・市)が確認するのか等疑問もありましたので、念のため香川県自然保護室に照会したところ、次のような回答をいただきました。香川県自然保護室の迅速なご回答に感謝いたします。
有害カラス2

●効果はあるのだろうか?
「有害鳥獣駆除」は法律にも明記された方法ですし、実際に被害を受けている方々のご苦労も理解できます。ですから無闇に駆除はダメと言うつもりはありません。ただ原則捕獲禁止の野鳥の「駆除」は最終手段ですから、法は守っているか、本当にやむを得ないのか、効果はあるか(無意味に実施していないか)を常に検証する必要があります。
近年、増加したカラス類によるゴミあさりや農作物への食害が問題となっています。香川県におけるカラス類の増加は、卵やヒナの段階の天敵(イタチ・ヘビ等)が減少したこと、生ゴミや出来の悪い農作物が放置されるなど、餌が豊富なことが大きな原因と思われます。ですから本当は、新たな繁殖を抑えなければ効果はありません。(なお、カラス問題で有名な東京と香川県の状況は異なるため、東京の問題・結論・方法を安易に香川に適用することはちょっと問題があります。)
さてまず餌の面では、果樹近辺での防除策の状態、生ゴミや不出来な果物を放置していないかは不明(未確認)です。有害鳥獣駆除を実施する以上、当然予防策くらいされていると(希望的に)思います。でないと「カラスを増やしている(おびきよせている)」のだから問題外です。
次に食害を受けている果樹ですが、これが環境センター内か、近隣の農家の果樹なのか未確認です。市環境センターで果樹なんか栽培する必要はないので、近隣の農家のような気がします。その場合、この市センターでいくら捕獲しても、それが被害を与えているカラス類とは限りません。その場合駆除の効果は弱くなります。
またこの捕獲方法は、入る個体だけを捕まえますので、警戒心の薄い、若い個体が捕獲されやすいと考えられます。その場合翌年には再び親が繁殖するので、駆除の意味がありません。

●すでに惰性に陥っている!
 2002年以前は不明ですが、2003年の最初に60羽申請して40羽捕獲しています。申請の67%も獲ればそれなりの効果があるはずですが、1ヶ月も立たず再び60羽申請。「まだ被害がある」ということでしょうが、それは「申請者が原因となるカラスをきちんと把握していない」、つまり「見込みが甘い」ということです。
自然保護室からいただいた上の表を補足修正すると、次のようになります。

有害カラス1

 1回の捕獲許可日数は2ヶ月たらずですが、約2年間のうち半分近く捕獲しっぱなしです。捕獲羽数も当初申請の60羽の4倍、244羽捕獲。駆除は何の役にも立っていません。もし「駆除しなければもっと被害がある」と言うのなら、そもそも60羽とか80羽とか申請せず、確実に事態が改善できる羽数を申請するべきです。特に昨年末は申請しただけ獲ったのですから、もう「効果がない」とか「まだ被害がある」ということはありえず、あってはなりません。
 捕獲場所は市有地、捕獲には市職員が関わっています。つまり坂出市の公有財産と公金が費やされています。有害鳥獣駆除は、「正当な理由」があってこそ「許可」になるもの。もし今後も許可するのであれば、残念ながら坂出市の鳥獣関係行政が疑われる事態といえます。

●法律違反すれすれ・・・
 県の指導(表中の※下線部)のとおり、「許可期間外」は捕獲箱を閉じておくべきです。カラス類でも勝手に「捕獲」はできません(鳥獣保護及び狩猟の適正化に関する法律第八条)。この「捕獲」とは、「現実ないし実質的に鳥獣を事故の支配内に入れるか否かを問わず、捕獲の方法を行い、鳥獣を捕獲しうる可能性を生じさせることをいうものと解するのが相当」と言われています(「鳥獣保護法の解説」鳥獣保護管理研究会,1981)。
捕獲者の「捕獲箱の一部分を開放しており、もし捕獲箱の中に入った場合は外へ出られるようにしている。」というのは言い訳以外の何者でもなく、現に写真では相当数が捕獲箱の中に入っています。これは明らかに無許可捕獲、法律違反です。今回は県の適切なご指導がありましたが、今後同様な状態があれば、県・市だけでなく、警察署へ対しても適切な対処を要請していきたいと思います。

category: 狩猟・有害駆除の適正化

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