2018年3月 県立満濃池森林公園  

2018年3月 県立満濃池森林公園
〈観察種19種  参加者18名〉
 例年4月に開催していますが、ちょっと早めに3月に開催。目的は冬鳥と留鳥の囀りなど、でした。

 集合場所付近では、狙い通りにホオジロとカワラヒワの囀り。
 そして続く斜面では、アトリ、ツバキの花周辺を飛び交うヒヨドリ、そしてコゲラが渡来したかと思うと、
続いてアオゲラも渡来。キョッキョッという通常の鳴き声の他、「ピヨー」という囀りまで聴くことができ、皆も沸き立ちます。

 このまま次はツグミ・シロハラなどの冬鳥だなあと坂道を下りつつ、あれれ、シロハラがいないぞ…。

 なんとこれ以降、さっぱり野鳥との出会いが激減。
 コゲラ・アオゲラの巣穴を見ながら周囲をチェックしていきますが、ツグミもシロハラも、セキレイ類も、誰かが声を聴いたり一瞬観るものの、全員でゆっくり観察とはいきません。

アオゲラ突いた幹
▲アオゲラが突きまくった幹。(PHOTO◎事務局岩田)

 途中、コジュケイが近くで鳴いたり、一瞬道をイタチ(?)が横切ったり、最後の鳥合わせ時に魚を掴んだミサゴが出たりといくつかトピックもあったのですが、全体的になぜか野鳥の少ない観察会となってしまいました。残念…。
 ぜひ次回、公渕森林公園でリベンジしましょう!

【観察種】  19種  【参加者】18名
アオサギ
ミサゴ 1F
トビ 1F
キジバト
アオゲラ 2
コゲラ
ハクセキレイ
ヒヨドリ
シロハラ
ツグミ 5±
ウグイス
シジュウカラ
ホオジロ
アトリ 5+
カワラヒワ
スズメ
ハシボソガラス
ハシブトガラス
コジュケイ 1S

category: ■野鳥観察会

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外来種「サンジャク」が四国で増加中  

外来種「サンジャク」が四国で増加中

Red Billed Blue Magpie
By Flickr users CharlesLam (Flickr here) [CC BY-SA 2.0], via Wikimedia Commons

●現在までの状況
 サンジャクUrocissa erythrorhynchaは、ヒマラヤから中国中南部やインドシナ半島等に分布するカラス科の鳥類です(MacKinnon & Phillipps,2000、Brazil,2009)。
 全長約70cm、うち半分くらいを長い尾が占めます。体色は頭部が黒、体上面は青灰色で、長い尾の裏側には、黒と白の鮮やかな模様があります。
 日本への自然渡来記録はありませんが、近年、逸出個体が四国南西部で増加していることが報告されました(佐藤他,2018)。
 報告によると、サンジャクは29か所で確認(記録は33件。分布図参照)。
 最も古い記録は愛媛県大洲市(2000年・1羽)であり、2000年代は愛媛県内、2010年以降は高知県内の記録が増加。
 生息場所としては二次林、また標高100m未満の低地での記録が最も多いとのことです。
 広範囲で記録があり、また高知県では2015・2016年(別箇所)に幼鳥や巣立ちビナも確認されていることから、着実に繁殖・拡大していると考えられます。

サンジャク分布図.jpg
四国におけるサンジャクの確認地点の分布
▲2000-2009年の確認地点  ●2010年以降の確認地点
(佐藤重穂氏からご提供いただきました。)


 なお、聴き取りでは1999年頃に南予地方の観光施設から複数が逸出したことがあり、これに由来する可能性が高いようです。
 香川県のソウシチョウと同じであり、観光施設での外来鳥類飼育の危険性が痛感されます。

●香川県への到達の可能性
 香川県では、山野性の外来種としてはハッカチョウ(1990年代後半~)、ソウシチョウ(繁殖群はおそらく2004年逸出が元)、
そして近年確認されたヒガシヒガシヒゲガビチョウ(遅くとも2015年~)が繁殖しています。
 このうち、ほぼ確実に県外由来であるヒガシヒゲガビチョウは、愛媛県愛南町岩水で1998年9月に観察されたのが最も古い記録(四国外来鳥類研究会,2007)。乱暴な見方をすれば、15年前後で香川県に到達したと言えます。

 サンジャクの逸出が1999年とすれば、その拡大ペースはヒガシヒゲガビチョウよりは遅いようです。
 しかし現時点では、逸出した外来鳥類を根絶することは(法律上も技術的にも)ほぼ不可能であり、このまま放置すれば、10~20年程度で香川県へ侵入する可能性が高いと考えられます。
 ただ、他種に比較すればサンジャクは手の打ちようが有る段階。
 高知県・愛媛県だけの問題と考えず、四国全体の問題と認識して、行政や保護団体等が対策を考える必要があります(香川県も、外来種ハッカチョウを他県に進出させつつある状況です)。
 サンジャクは、既に何度も失敗している外来種問題の再発であり、今度こそ正しい対応ができるか否かが問われている状況です。

〈引用文献〉
佐藤重穂・濱田哲暁・谷岡 仁,2018.四国西部におけるサンジャクの野生化.Bird Reseach,vol.14,NPO法人バードリサーチ
四国外来鳥類研究会,2007.四国地域におけるチメドリ科外来鳥類の定着実態の解明
MacKinnon & Phillipps,2000.A field guide to the birds of China. Oxford University Press,Oxford.
Brazil,2009. Birds of East Asia. Princeton University Press, Princeton.

category: 外来種問題

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栗林公園でビンズイ・アトリ・ミサゴなど 野鳥観察会・2018年2月  

野鳥観察会2018年2月 栗林公園
〈観察種28種(うち時間外1種)  参加者24名〉

今年2回目の栗林公園。開始前にトラツグミを見という情報もあり、期待がたかまりながらスタートです。

シロハラ、メジロと定番に混じり、せわしなく動くウグイスが出現。
池ではマガモのほか、近年全国的に増えているオオバンも入っていました。

梅林では、ほころび始めた梅の中に、ジョウビタキ♀やメジロを観察。
続いてビンズイ、ハクセキレイと、お馴染みの鳥が続きます。
201802ビンズイ
▲PHOTO◎スタッフ坂田氏

またスタッフ古市氏がムシクイの仲間を発見。
この時期のムシクイ類は、いわゆる珍鳥の可能性が高いのですが、確認には至りませんでした。

中央の北湖では、早くもカワセミが出現。
何度見ても素敵な色彩に、参加者の皆さんからも歓声が上がっていました。
園内の西南端では、またもカワセミ、そして先月に続いて地面で採餌するアトリの群を発見。シックながら橙と黒で彩られた姿が素敵です。
201802アトリ
▲PHOTO◎スタッフ川崎氏

またこの時、紫雲山上空にノスリが出現しました。
その後、園内西側を進みます。随所でビンズイ、またまたアトリと観察していると、今度は紫雲山の上にとまっているミサゴを発見。夢中になって魚(カレイかも?という話も)を食べている様子を、明るい日差しの中でじっくりと観察できました。その後、トビが近寄ったことでミサゴは飛去。
201802ミサゴ
▲PHOTO◎スタッフ岩田

残念ながらトラツグミには出会えませんでしたが、最後に一部の方がルリビタキ♀タイプも観察するなど、様々な野鳥との出会いを楽しめる観察会となりました。

次回は、県立満濃池森林公園です。
今度も山野の野鳥をじっくり楽しみましょう!

〈観察種〉
アオサギ 2
マガモ
カルガモ
ミサゴ 1  魚を採餌
トビ 4+
ノスリ 1F
オオバン 1+
カワセミ 1♀+
コゲラ
キセキレイ 1
ハクセキレイ 4+
ビンズイ
ヒヨドリ
ルリビタキ 1♀タイプ
ジョウビタキ
トラツグミ (時間外)
シロハラ
ツグミ
ウグイス
キクイタダキ
ヤマガラ
シジュウカラ
メジロ
アオジ
アトリ 10+
スズメ 5+
ムクドリ
ハシブトガラス

category: ■野鳥観察会

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栗林公園で観察会始め 2018年1月  

栗林公園で観察会始め 2018年1月21日

 今年も栗林公園で年始の観察会。
 例年ワクワクさせてくれるトラツグミは、今年はどうも不在。ただ晴天の稲荷山(栗林公園北西側の峰)斜面に、とまっているミサゴやハイタカを発見。今日も猛禽類が出やすいようです。
 
 歩みを進めると、周囲からはカラ類の声。また花園亭付近の芝生では1羽のツグミに出会いましたが、何だかツグミ・ムクドリが少ないようです。2~3声、クイナの声を聴きましたが、残念ながら探すこともできない場所でした。

 公園南西部の掬月亭付近では、室山(栗林公園南西側の峰)でとまっているハイタカを確認。それを観察しているとノスリも飛翔。
ノスリ201801
(PHOTO◎スタッフ岩田)
これでミサゴ、ハイタカ、ノスリ、トビと4種の猛禽を確認です。

 続いてルリビタキを探すも、今日は出会ず。代わりに見やすい場所にとまってくれたジョウビタキに、皆の顔もほころびます。
桶樋滝付近では、一瞬だけカワセミに遭遇。慌てて探すも姿は見えず、もう出会えないかと思いながら西湖へ進んだとき、再びカワセミが到来! 今度はじっくり姿を見せ、ダイビングも披露してくれました。

 そしてキセキレイ、目の前を堂々と散策するアトリをじっくり観察し、観察会は終了です。
アトリ201801
 (PHOTO◎スタッフ川崎氏)

 ビンズイやルリビタキに出会えず、羽数も少なかった観察会でしたが、その一方で出会った野鳥はほぼ全てじっくり観察できた、密度の濃い観察会なりました。
 来月も栗林公園、今度はルリビタキを探しましょう!

category: ■守る会について

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鳥インフル発生に伴う過剰反応に注意しましょう!  

■鳥インフルには冷静な対応を

 1月11日、高病原性鳥インフルエンザのさぬき市での発生が確認されました。24日現在、このインフルエンザウイルスは、昨冬にヨーロッパで流行したH5N8亜型がシベリアに運ばれ、そこでユーラシアの野鳥に分布しているHxN6型と混合したものが、渡り鳥によってもたらされたものと発表されています(農研機構,1/24プレスリリース)。

 日本には昨年11月にも、島根県のコブハクチョウから同じくH5N6亜型が検出されており、2種類の高病原性鳥インフルエンザウイルスが侵入していることになりますが、そもそも鳥インフルエンザは、通常の生活では人への感染しません。また、卵や肉を食べての感染も世界的に報告されていません。

 また、野鳥が弱ったり死ぬことは当たり前のことであり、仮に死骸を見つけても、いたずらに騒ぐ必要はありません(ただし通常の注意として、不用意に触ったりすることは避けましょう)。もし同一場所で大量死していたら、県みどり保全課へ連絡してください。

 むしろ注意すべきは、過剰な反応です。

 鳥インフルエンザを恐れて、普通に生活している野鳥を追い払ったり、近所のドバトに農薬入りの餌を撒いたり(犯罪です)することは許されません
 また過去の鳥インフルエンザ騒ぎの際には、飼っている家禽を棄てるという事案も発生しています(高松等でニワトリなど4件11羽遺棄、2004.2.27付け四国新聞)。
 もし、鳥インフルを理由とした野鳥の捕殺があれば、速やかに県や本会にご連絡ください。

category: 狩猟・有害駆除の適正化

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